コーティング性能は下地に大きく左右されます
「コーティングに何が大切か。」と、尋ねられたらコーティング前の下処理が大切だと答えます。その中でも特にポリッシュ(磨き)が肝心で、傷が見えない環境下でのポリッシュ(磨き)は塗装にダメージを与えてしまう磨きになる恐れがあります。
※不用意に磨くと無駄に塗装を減らし傷を増やすということになりかねません。
弊店では傷が見える環境下でポリッシュ(磨き)を行う事を大切にしてますので、施工ブースはこだわりのブラックブースを採用しております。
※いくら技術があっても見えない傷を消すことはできません。
ブラックブースで仕上げる事により、屋外環境では驚きの美しい艶々ボディーへ変貌します。
※洗車からコーティング完成までガレージ内で施工を行います。
ですが、ブラックブースだけで見えるという訳ではありません。
ブラックブースだけでは完成しない理由
【 ブラックブースだから綺麗に仕上がる 】が広まってきているので、さらなる事実をご案内差し上げます。
こだわりの専門店ではブラックブースが主流となってきてますが、ブラックブースだから見える! = 仕上がるといった方程式は成り立ちません。
ブラックブースを採用していたとしても照明の違いで見え方が大きく変わります。
※傷ついているボディーであっても綺麗に見せることが可能です。
※ブラックブースだったとしても艶の有り無しで見え方が異なります。
以下、4枚の画像はすべて同じボディーです。
※画像はクリックで拡大します。
その1
その2
ブラックブースだったとしても・・・
照明を変えると・・・
その3
傷が見えにくくなってしまいます。
更に傷が見えにくい照明に変更すると同じパネルでも傷がほぼ見えません。
※肉眼で見ると画像よりも違いが顕著です。
その4
傷をしっかりと映し出す環境
と
仕上がり時だけ綺麗に見せる環境
とは
全く異なるという事実を知ってください
■ボディー塗装と研磨について
すべて同じに見えるボディー塗装ですが、新車の塗装。経年車の塗装。国産車の塗装。ドイツ車の塗装。イタリア車の塗装などすべての塗装が異なります。更に、車種・年式によっても異なります。目の前にあるボディー状態がすべてでその塗装に合わせ数種類のコンパウンドとバフを選定しベストなマッチングを探すことが重要だと弊店は考えます。
もちろん、ポリッシャーに関しても選定が必要で、どのような状態であってもハイパワーなもので行えばよいということではなく目の前にあるボディー状態に合わせた使い分けが必要です。また、弊店ではボディー形状に合わせ大・中・小・極小のポリッシャー数種類を使い分け十分にチェックしながら細部にわたりポリッシュ(磨き)を行っております。(ポリッシャーが入らない部分については手磨きを行います。)
大切なことは必要以上に塗装を削って無駄に減らすのではなく、限りある大切な塗装を少しでも多く残せる研磨工法と研磨技術を用いて塗装への負担を最小限に抑えることだと考えます。
■基本的な考え
磨きにより塗装が持つ本来の艶を引き出し、コーティングでその綺麗になったボディーを保護する。そして、その綺麗な状態を長期間維持するため定期的な洗車とメンテナンスを行う事がもっとも大切なことと考えております。
コーティング自体にも艶を向上させる効果がありますが、あくまで美しい下地があってのものとお考えください。
また、磨きという技術により塗装面を限りなく平滑にすることでコーティングの定着率や耐久性が向上し性能を最大限に発揮できるようになります。
ポリッシュ(磨き)の一例です。
■左画像が洗車後の画像です。
洗車傷やデポジットと呼ばれる雨染みが付着してます。
■右画像がポリッシュ(磨き)後の画像です。
洗車傷やデポジットが消え、見えなかった景色が写り込むと同時にグロスも上がり息をのむ仕上がりとなりました。
※画像はクリックで拡大します。
ポリッシュ(磨き)に掛ける時間
今までに、ガラスコーティングを施工されたことはあるでしょうか。施工されたことがある方なら、この店は早いのにこの店は時間がかかる。と、思われたことがあるのではないでしょうか。
なぜ店舗によって施工時間が違うのか?
その違いは。。。
洗車やポリッシュ(磨き)など下地処理にかける時間の差です。
※一台を数人で施工する場合は除く。
塗装本来の艶を得るにはポリッシュ(磨き)に時間をかけることが必要です。更に経年車を新車時のように復元するには研磨前の下地処理や細部の汚れ除去も大切になってきます。そして、年数の経過と共にダメージを負ってしまったボディーを輝かせる為には時間が必要です。
新車を磨く場合も塗装状態や塗装そのものの状態によって時間が掛かる場合もあります。
「 丁寧 + スピードを両立 」できれば良いのですが、丁寧に仕上げようと思うとやはり時間が必要です。
※弊店のSTANDARDプラン(ポリッシュLEVEL1)は1泊2日で完成するような施工とは根本が異なります。
■左画像が洗車後の画像です。
ミラーの艶がなくなり蛍光灯がボケて映っています。
■右画像がポリッシュ(磨き)後の画像です。
蛍光灯がくっきりと映るぐらいの鏡面に仕上がっています。
※画像はクリックで拡大します。
新車を磨く理由
と
磨かない方が良い理由
新車は綺麗だから磨く必要が無い。
そう思っているオーナー様も多いと思いますが、新車であっても完璧はありません。
ただ、下手に磨くなら磨かない方が良いのは間違いありません。
弊店では、状態が良ければ不用意に磨く必要が無いという判断からケミカル処理後にコーティングを行う新車限定プラン(ポリッシュLEVEL0)をメニューに取り入れております。
※ポリッシュLEVEL0プランをリピート依頼される車好きオーナー様も多数おられます。
基本は・・・
新車であってもケミカル処理にて除去できない残留物や汚れ成分、劣化皮膜がある場合はコーティング効果が半減することもありますので、新車・経年車問わずスタンダードプランはポリッシュLEVEL1としております。
新車を磨く理由の一つですが下記画像をご確認ください。
(どちらも新車の塗装面です。)
すべての新車がこのような状態ではありませんが、同じ車種・年式であっても下記画像のような状態で納車されている場合もあります。
(見える環境で見ると新車であってもメーカーや車種により塗装がくもっている事が分かります。)
■Before
【 新車・経年車問わず塗装(下地)が大切です。 】
※目の前にある塗装に合わせた適切な下地処理と研磨を行い「 限りなく平滑な塗装面 」に仕上げることで、美しさはもちろん、コーティングの様々な性能を最大限に引き出す事が可能となります。
■After
先ほどの輪郭がくもった状態を改善するために 【 弊店こだわりの研磨 】 を行うと下記画像のようにスッキリとした映り込みとなり、ボディーの反射率は大きく向上しコーティングだけでは得られない艶が得られます。
また、限りなく平滑化されたボディーは、コーティングの性能を最大限まで引き出すことが可能となります。
最大限の艶を目指し磨き上げる
ただ単にコンパウンドを付けポリッシャーを回すのと” 最大限の艶を目指し磨き上げる ”ことは大きく異なります。
下記画像がその一例です。
【 傷ではなく艶に注目してください 】
この画像で見ると渦巻き状の傷はほぼ消え問題なく艶が生まれているように見えます。
※深い傷や劣化などで鮮明には仕上がっておりません。
ですが ”見える環境” で ”見たい状態” を見ると・・・
先ほどの画像と同じパネルですが中央部分が白く曇っていることがお分かりいただけるかと思います。
※左右よりも中央が一番曇っている状態です。
この画像がどういった事を意味するのかというと・・・
グルグルとした渦巻き状の傷が除去されただけでは最大の艶が得られていないという事実です。
※インターネット上の画像だけでは判断できない事実でもあります。
冒頭でご案内した内容と重複しますが、
大切なことは目の前にある車両に合わせたポリッシャー・コンパウンド・バフを選定すること。
そして、渦巻き状の傷を除去するのと同時に納得できる艶(限りなく平滑)に仕上げる研磨技術です。
コーティングやワックスなどの犠牲被膜で得られる艶ではなく、研磨という技術をもちいてその塗装が持つ最大の艶に仕上げることが何よりも大切です。
だからこそ完成後の車両は” 99%のオーナー様が絶賛してくださる状態 ”へ仕上がります。
限りある高品質な塗装を大切にする
傷ゼロを目指すことは可能です。
ただ、気になる傷が深い場合は塗装をその深さまで削ることが必要となります。
イコール、塗装を大きく減らすことに繋がります。
「 一度しか研磨しないから大きく塗装を減らしても良い 」と考えるのは間違いです。
新車塗装は高温焼き付け塗装(大きな違いとしてホーロー層※1があるのに対し、板金店での再塗装は低温焼き付け塗装、もしくは自然乾燥なのでホーロー層がないなどあらゆる面で新車の純正塗装に匹敵する事は困難です。
だからこそ弊店では新車塗装を大切にしたいと考えます。
※1ホーロー層とは新車塗装特有の強靭な表層の事です。
また、再塗装に関しては同じ材料を使用して仕上げたとしても板金店の設備や技術でクオリティーが大きく変わる事があります。
※施工性や施工スピードを優先して純正採用されている塗料とは違った塗料で仕上げる事があるといった話も聞いた事があります。
近年の技術で再塗装品質は大きく向上しているので再塗装でも大丈夫と言われる販売店や板金店もありますが長期的にみた場合、やはり新車塗装に軍配が上がります。
※時間の経過(塗装劣化)と共に明らかになることがあります。
例外として新車の塗装が経年により大きく劣化している場合は、ハイクオリティーを求めている板金店で再塗装することで良い結果に繋がります。
塗装には限りがある事を知ってください
傷をゼロにする事がすべてではない事を知ってください
塗装を極力減らさずに美しく仕上げる大切さを体感してください
■少しでも正確な数値が分かるよう2018年1月よりkett社のデュアル膜厚計を導入しました。
※膜厚計の数値がすべてではありません。
ポリッシュ(磨き)施工について
・大勢で施工すると時間を短縮して仕上げることが可能(魅力)ですが、1人1人の技術力がバラバラなので仕上がり感が変わる場合があります。
・弊店では、入庫したお車の洗車、下地処理、ポリッシュ(磨き)、コーティングまで1人でこなしているため時間は掛かりますが、大勢で色々なスタッフが施工している店舗よりも仕上がり感が同じです。(艶や光沢は、塗装状態により、一台一台変わります。)だからこそ、2台目の施工や知人・友人に紹介して頂ける場合も安心してご依頼いただけます。
・新車時の施工なら下地処理がいらないと思われる方もおられますが、新車状態でも工場から出荷されて現地へ到着するまでに鉄粉や汚れが付着している場合がありますので、やはりコーティング前の下地処理が大切だと考えます。(特に海外から国内へ入ってくる輸入車のほとんどは鉄粉が付着しています。)
ポリッシュ(磨き)ついて
- ・下地処理やポリッシュ(磨き)がしっかりできてこそコーティングが生きます。
- ・ポリッシュ(磨き)という作業をどこまでしっかりできるかが肝です。
- ・最大限の艶を得るための技術が磨き(研磨)でございます。